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レンジファインファー用のMマウント標準から広角域なレンズ、Carl Zeiss Biogon 28mm F2.8 ZM。レビューと作例ポストです。
Table of Contents

Gear

ボディ:FUJIFILM XS10

レンズ:Zeiss Biogon 28mm F1.4 ZM

マウントアダプター:SHOTEN LM-FX

内部設定

フィルムシュミレーション:クラシッククローム

ISO感度:Auto up to 800

画質:トーンカーブのシャドウトーンだけ-1。他の画質設定は初期のまま。

MF:MFアシストはPEAK

*レンズなしレリーズはONに

コンディション

天気:曇り

時間:15PM

気温:8度

ロケーション:Save-On-FoodsやBCLIQUORがあるバーナビーのGrange St付近を散策

Biogonの描写性能と強み

キリキリとした写りをするレンズを使うときに性能や描写力を図る指針として、

  1. コントラスト
  2. ストラクチャー
  3. シャープネス

の表現力を重視して自分の想像を超える絵作りが撮れるか判断しました。

作例

*作例写真はすべてRAW現像のみ。

コントラスト、ストラクチャー、シャープネスの三拍子が揃った写真

線やカーブを立体的に映している。シャドウトーンとグロスなテクスチャも相まって。
キリキリとした刃先のような鋭さ。ピントをしっかり合わせられれば色のコントラストが映る。
高いシャープネスも相まってビルのシルエットが空に浮かび上がる。鏡面ガラスに写った空と窓に反射する然りのコントラストがかっこいい。
三枚目と同じようなくっきりとしたビルの様相と立体的なボディライン。F11くらいに絞って撮らねばキリキリしないのでアンダーめなブライトネス。

完璧ではないがレンズの特徴が見える写真

ビンテージなテクスチャ~がマットな色味で伺える。窓に反射したコンドがかわいい。
センサーと同一平面上に写った蕾のシルエットが立体的に描写できた。生物とか植物はPlanarのほうが合うと思っていたがオーガニックなものも案外かっこよくとれる。
パイプラインの伸びとメータがシャープに捉えられる。このレンズはインダストリアルな趣のある被写体がやはり映える。
コンポストのボックスの汚れもリアルに描写してくれる性能。金属に沸くサビとか撮ったらめちゃあうね。
ゴリゴリ。ガリガリ。石の凹凸が強調されてる。
布の剥がれた立体感が伺える。壁と布の厚みの違いすら想像できるほどのストラクチャーとコントラスト表現。
タイルのテキスチャーと柔らかなトーンレンジのコントラスト。

総評

APS-Cで撮っても大変満足なオールドレンズだった。

Carl Zeissらしいオールドレンズが見せる味もありつつ、Biogonの強みが見える表現力を備えていた。

デザインもシンプル、ミニマルでありつつ、レンズらしい重厚感も担保していた。

プロダクト撮影やテーブルフォト、ストリートフォトなどなんでもこなせる器のおおきさが少し垣間見えたレンズですね。

FUJIARCHIVES

カナダでインテリアデザインを勉強中の学生。グラフィックデザイン、3DCG、Photo Zineなど制作。

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