FUJIARCHIVES BLOG

Assab Oneはアーティストが常識にとらわれずにリサーチ、文化を発信するためにジャーナリストや編集業を行うElena Quarestaniによって設立された非利益団体。Tajimi Custom Tiles、カリモクがGiroflexと展示をやるということで見に行ってきた。
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1+1+1 / 2022 EXHIBITIONS

**1+1+1 / 2022**の三種類のインスタレーションは展示スペースを歩きながら訪問者が思うままにインタラクトしていき、すでにある作品の上にレイヤーを重ねていくような遊びが行えた。一つずつ簡単に紹介していこうと思う。

Wandering fields by Studio Ossidiana

Wandering fieldsは地理学者の様になったり、地球の表面に描いたり、地面で遊んだりするようなインスタレーションとなっている。

過去に印刷所として使われていたAssabホールの床をStudio Ossidianaメンバー二人、Giovanni BellotiとAlessandra Coviniは彼らの生まれ故郷である北イタリアの平野と現在居住しているオランダの低地と想起させ、スペース全体をドローイングボードと見立てた。

床にはチャーコール、砂、膨張粘土、貝殻、麻など遊離した材質のものが敷かれていて、その上を歩いたり、コンパスやペンの道具を使って描く行為をしたり、成形したり、混ぜたり思い思いに解釈することができる。そして、混ぜられ、新たな形の土となり、訪問者の軌跡が連続して行く仕組み。新たな地面はプロジェクトの材料遺産として、人為的に積み上げられた豊かな土地として先の12ヶ月感Milaneseパークに残される。

the dcnr by Zilla Leutenegger

the dcnrは手で描かれた黒のスーツを着た踊る人物像のインスタレーションとプロジェクションが与える光と影に、訪問者によるダンスパフォーマンスが合わさったインタラクティブな展示。鏡に描かれたthe dcnrが立てつけられた6つの木の箱はinge vinck jan de vylder architectenによる作品。訪問者がスペースで動き、それ行為自体が鏡のアートワークに含まれ、動きによるプロジェクターと壁の間に発生する影もまた然り。光のプロジェクションをパフォーマンスで遮ることで作品との対話になる。

Ouroborobeats by Cino Zucchi & Chiara Zucchi

この展示は音的なインタラクティブなものであると同時に、2つの保管的なインスタレーションで構成される。

太いロッドによる”無限”を表す八の字を描くメタルチューブが幾何学的な形で存在する。伸ばされたレイアウトは招かれた訪問者が演奏できる様々な打楽器がメタルケーブルで繋がれていて、それらはウロボロスの蛇のようであり、開けたステージとなっている。

メロディックラインは時の中で連続的に発展していき、ドラム、カウベル、マラカスは周期的な音の流れを生み出す。

もう一つのインスタレーションは古いレコードカバーが床に規則的に行列し、小さなゃンドルがそれぞれのレコードの上に一つずつ並ぶ。それが意味するところは、音楽の悲しいサガである世代の間で永い時と空間をへて、忘れられ、複製され、解釈され、伝わっていくことを想起させる。

FUORISALONE EXHIBITIONS

日本から2つの展示。

Tajimi Custom Tiles

Ronan and Erwan Bouroullec、Max Lamb、Kwangho LeeによるTajimiのタイルを使用した作品のインスタレーション。

Ronan and Erwan Couroullecによる幾何学的なエレメント、粘土を引き伸ばす技術、様々なシェードのコンポーネントと共に大きなシリンダー本体に貼り付け、ビビッドなビジュアルに仕上げる幅のある日本の焼入れを組み合わせた壺型オブジェクトを展示。

Max Lambがデザインしたモジューラ-のセット、‘Working Title’。3次元タイルが生み出す無限の形が壺型、ソファ、テーブル、ベンチ、仕切り壁となる。地球的な性質と曖昧な色を纏う日本の伝統を思い起こす艶がでる特徴のある典型的な粘土を使用している。Maxの製法はプレッシャーをかけて成形することで、より精密な3次元的な形とパターンに仕上がる。

Kwanghoh Leeによる’Tide’はTajimiで使われる製法の一つである粘土の押出しから着想を得ている。多様な機能を持たせるために様々な長さに押し出すことができる、ループ状の線の形ののセクションを持つモジュールを作成した。

*Reference:

Karimoku New Standard x Giroflex

Giroflex、スイスデザインスタジオのBIG-GAME、日本の木工スペシャリストKarimoku New Standards3社による合同プロジェクト。

giroflex 150は1世紀半Giroflexが追求してきて、ナチュラルウッドマテリアルを使った、クラシックな木のオフィスチェアに対する明確に現代的な解釈をした新たな作品。機能的、美的に家にもオフィス環境にも適応する椅子であり、今日の持続可能性の要望にも答える。

*Reference:

FUJIARCHIVES

カナダでインテリアデザインを勉強中の学生。グラフィックデザイン、3DCG、Photo Zineなど制作。

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