FUJIARCHIVES BLOG

Milano Design Week 2022に行ってきたので撮ってきた写真も交えつつ、建築やインテリアが好きな人向けに展示内容などシェアしようと思います。一投目は建築や家具のデザインに関連したさまざまな展示をしていて、ミラノの中心地にあるTriennale di Milanoです。
Table of Contents

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PERMANENT EXHIBITIONS

COLLECTION: Museo del Design Italiano

イタリアのデザイン史を代表する家具やグラフィックデザインの作品を展示。約1600点のTriennale Collectionの中からトップイタリアンデザイナーや建築家のPaola Antonelli, Andrea Branzi, Mario Bellini, Antonio Citterio, Michele De Lucchi, Piero Lissoni, Claudio Luti, Fabio Novembre, and Patricia Urquiolaなどによるオブジェクトが並べられている。ミュージアムのカーブがかった白い外壁に沿ってデザインされたシンプルなブースは歴史やデザインコンテキストが理解しやすいように年代順に展示設計されている。

Online Exhibitionも開催中。

https://artsandculture.google.com/story/owXBmAneJ19sIQ?hl=en

SALONE DEL MOBILE ITALIANO Historical Posters
1964 – 13° /13th TRIENNALE
Enzo & Elio Mari, Sof Sof Chair, 1971 Driade /Superstudio, Quaderna, 1970 Zanotta
Antonio Citterio, Paolo Nava, Serie Quandrante, 1981 Xilitalia/B&B Italia

Memphis Milano Posters

https://triennale.org/en/archive-results?archiveId=collezioni&archives=permanente&freeText=

INSTALLATION: Casa Lana

60年代中期にEttore Sottsassが石版画家と印刷家であったGiovanni Lanaのために設計した住居空間をTriennale Milanoが再現。プロジェクトのアート・ディレクションに沿って、主にTriennale Milanoアーカイブ・リストアーセンター、Luca Cipelletiの参加とMemphisグループのメンバーであるChristoph Radlなどが微細に研究することでSala Sottsassのレイアウトと忠実な再構築を果たした。

会話したり音楽を聞いたりすることが目的に作られたプライベート空間でウッドマテリアルを使用したU型のビルトインとソファがオリジナルアパートの特徴。ソファの頭上にはビルトインの本棚があり、壁には光が通り抜けてくるように格子状の窓がある。

https://triennale.org/en/events/casa-lana

MILANO DESIGN WEEK EXHIBITIONS

The Inventory of Life (curated by Maria Cristina Didero)

フランスのデザイナー、Mathhieu Lehanneurによるソロ展示。世界の人口状況と地球での人類の活動結果から考えるコンテンポラリーな議論がメインテーマとなっている詳細な研究。

アルミニウムを使った彫刻やセラミック作品など多様なアートワークを通して、気候変動による環境への長期的なダメージを理解し、人間の生命の脆弱性と一時性を考慮し、地球環境の状態を調査する。

United Nations, the World Health Organization, and satellite-generated photographsの科学的データや情報を利用し、データ、地球、環境の繋がりを育むためにデザインやアートワークに落とし込んでいる。

  • State of the World

    :巨大なインスタレーションは約150カ国の人口の歴史と発展を表す陽極酸化アルミニウムでできた彫刻。一つ一つの作品はそれぞれの国の記録(デモグラフィック、出生率、平均寿命と歴史)を目に見える形で表している。見る側がデータを理解しやすく、自分たちが大きなストーリーの一部であると感じられるように、Lehanneurは立体形状を使用している。

  • How Deep is Time

    :天井から吊り下げられた発光ガラスフィラメントを通して、視覚的な投影と海面の変化の予測。未来は予測不能であり、推測は多岐にわたるが、Lehanneurは将来の多様な海面レベルの予測をクリスタルに表現。すべてわずかに違っているが等しく人類に重要である。

  • 50 Seas

    :エナメルセラミックの丸い彫刻を吊るすことで、世界中の海と海の青と緑の色合いと色合いの無限の変化と微妙さを再構築。このシリーズでは、衛星写真を使用して、世界中の50の異なる海を記録し、地球を覆う海の地理的位置に応じた水彩画の多様性とニュアンスを強調している。

  • Live/Leave

    :世界の自殺率を通してメンタルヘルスの状態を記録したアートワーク。個々の選択を強調し、インスタレーションは世界中の幸せの状態と解釈できる。訪問者が現在の世界を見ることができる視覚的なツール、スナップショットを提供することで、うつ病が自分たちの幸福と掲げられた国の推定自殺率に与える劇的な影響を明らかにしている。

https://triennale.org/en/events/inventory-of-life

https://www.instagram.com/mathieulehanneur/?hl=ja

Forest Tales

Studio Swineによるデザインとキュレーション。Forest Talesは American Hardwood Export Council’s (AHEC)の最近のプロジェクトから特別に選ばれた22個のデザインを集め、グローバルなデザインの才能と、デザイン素材としてのアメリカの広葉樹の美しさと多様性の両方の真に壮観なショーケースを展示している。

パンデミック中に作られた家具のコレクションはアメリカの森から取れる3種の美しく、サスティナブルなハードウッドを使用している。

視点を変えるという概念は、インスタレーションの形式と内容の両方に不可欠です。 Forest Talesは、創造性のショーケースであるだけでなく、デザインの無駄に反対する議論、より思慮深い材料の選択の嘆願、そして現状への挑戦でもある。

展示では、Thomas Heatherwick、Maria BruunやMac Collinsなど定評のある新進気鋭の現代デザイナーの作品を展示し、訪問者がこれらの持続可能な素材を探索し、森と自分たちを取り巻く製品との関係について考えるよう促す。

THE KADAMBA GATE
KUMSUKA /EVOLVE YOUR SPACE
WINDING STREAM

https://triennale.org/en/events/forest-tales

https://www.instagram.com/studioswine/?hl=ja

The Tokyo Toilet

The Tokyo Toilet12ヶ所の公共トイレを1:1スケールで断片的に切り取った彫刻作品として展示。東京の狭い路地を想起させるようなインスタレーション配置。

東京のアートコレクティブであるSKWAT、日本を代表する写真家の森山大道とグラフィックデザイナーの町口覚が展開する共同プロジェクトとなっている。

森山大道が行う東京の公共トイレをドキュメンテーションした写真集とトイレットペーパーを自由に持ち帰ることもアートインスタレーションの一部となっている。

https://triennale.org/en/events/tokyo-toilet

https://www.instagram.com/thetokyotoilet_official/?hl=ja

KOYORI

KOYORIは日本の美意識を体現し、洗練されたライフスタイル商品の新しい日本のデザインブランド。

KOYORIブランドは、日本の大手家具メーカーと共同で構築されており、ブランドアイデンティティは、Art Directing Advisorとして象徴的な英国の製品および家具デザイナーであるJasperMorrisonと共同デザイナーのSebastian Fehrが形成。

KOYORIはねじれた紙コードを表し、日本で伝統的にギフト包装に使用されている耐久性のある装飾的な紙のひもである、水引きの主な材料を意味する。

パリに本拠地を置くRonan & Erwan Bouroullec兄弟がデザインした、Kawara Armchair、 Musubi Armchair、Shaku ChairやデンマークとイタリアのデザインコンビのGamFratesiがデザインしたMiau ArmchairとEdaha Armchairが展示。

Edaha Chair by GamFratesi

GamFratesiがデザインした展示スペースには、商品やインスタレーションを通して、訪問者に文化的な視点と共に日本の価値、素材、クラフトマンシップのストーリーへの理解を深めるという意図がある。

https://triennale.org/en/events/the-twist-cultural-and-emotional-crossings

https://www.instagram.com/jasper.morrison/?hl=ja

https://www.instagram.com/gamfratesi/?hl=ja

https://www.instagram.com/ronanerwanbouroullec/?hl=ja

Memphis Again

Memphisグループの一員であるChristoph Radlによるアート・ディレクションとキュレーション。

1981年か1986までに作成されたMemphisコレクションの中から選ばれた200点以上の家具やオブジェが展示されている。

ファッションショーの様に訪問者がキャットウォークを歩きながら家具やSeth Troxlerの音楽を感じられ、壁にプロジェクションされる建築家やデザイナーの引用を楽しめる。

https://triennale.org/en/events/memphis-again

https://www.instagram.com/chriradl/?hl=ja

In a Box

Arthur Arbesserの最初の家具デザインプロジェクトでミラノデザインウィークに参加し、Triennale di Milanoで展示。

Arbesserの”In a Box”を通じて、常に彼の創造的な言語を特徴付けるモチーフを一連のユニークな作品に変換。PEMO、COVADO、TOITOITOIの椅子、コーヒーテーブル、3つのモジュラーコンテナのセットはすべてキューブから構成される。特に、座るスツールとテーブルの間で振動する小さなPEMOチェアは、滑らかでありながら正確であり、鮮やかなストライプとプリントを並べると、磁気的な動きがある。

Triennale MilanoでのインスタレーションではアーサーアーベッサーCASA食器の初版を豊かにする5つの新しいグラフィックを備えたMasaIndustrieTessiliによって制作されたブランドの2番目の家庭用品テキスタイルコレクションも展示

Triennale Milanoでのインスタレーションでは、Masa Industrie Tessiliが制作したブランドの2番目の家庭用品テキスタイルコレクションに、2021年9月に発表されたArthurArbesserCASA食器の初版を充実させる5つの新しいグラフィックが展示されている。

https://triennale.org/en/events/in-a-box-by-arthur-arbesser-takes-part-at-milano-design

https://www.instagram.com/arthurarbesser/?hl=ja

Raymond Depardon La vita moderna

Triennale MilanoとFondation Cartierが共同主催するフランス人写真家であるRaymond Depardonによる初めてのイタリアでの単独展示。

この展示の見どころは有名なシリーズや初めて一般公開されるシリーズを通してイタリアとフランスの風景と文化の相互作用に焦点を当てている。

https://triennale.org/en/events/raymond-depardon-la-vita-moderna

https://www.instagram.com/rdepardon/?hl=ja

Photography around Triennale di Milano

*使用したカメラ機材*



FUJIARCHIVES

カナダでインテリアデザインを勉強中の学生。グラフィックデザイン、3DCG、Photo Zineなど制作。

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